2009年05月24日

不思議な少年!! その34

イエス、幸福に至る道を教える、岩山と隠れた宝の警え!!


 譬え話は、対機説法である。相手の気根を見抜かねば出来ない。洞察出来ない者には出来ない芸当である。洞察とは、心を見抜くことであるから、イエスには容易にそれが出来たのであろう。そもそもそうでなくては人を導くことは出来得ない。

 幸福とは、遠いところにあるのではなく、今、そこにあるという言葉は、大いなる福音であったろう。その事を分かり易いたとえ話で語っている。

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<チベット仏教寺院もう一枚:記事に無関係>

 天国は彼方にあるのではなく、心の中にある。それは掘り出す意思を持った者には手中にする事が可能だ。そうすれば、苦労としていたモノが歓喜に変わる。その道は? 

 おそらく、投稿者の思うに、イエスは彼に内在する智恵の一部をかいま見せたのであろう。表面意識ではなく、潜在意識というか、もっと実在的なハイアーセルフをかいま見せた。すると、彼は瞬時にして、現在の人生の目的と使命、克服すべき課題を悟った。そう想像する。
 



イエス泉のほとりで民衆を教える。幸福に至る道。岩山と隠れた宝の警え。


 イエスは瞑想にふけりながら、水の浴れる泉のかたわらに坐していた。祭日であったので、多数の召使階級の人々がその近くにいた。イエスがその人々を見れば、どの顔にも手にも、きびしい苦労の痕跡が刻まれている。どの顔にも喜びの気配はない。誰ひとりとして苦労のほかのことは何も考えていない様子であった。 

 そこでイエスはそのなかのひとりに尋ねて言った、「どうしてあなたがたはそんなに悲しいのか。生きている幸福はないか。」 

 その人は答えた、「幸福という言葉の意味が分かりません。わたしどもは生きるためにこつこつ働きます。働くばかりで何の望もみありません。働きが済んで仏陀の極楽に行って、身をやすめることができる日をうれしく思って居ります。」

 イエスはこれら気の毒な苦労人たちに対して気の毒になり、同情で心がかき乱されて言った、「人間は働いて悲しくなるわけはありません。人々は働いている時が一番幸福な筈です。希望と愛が働きのなかにあれば、生活はすべて喜びと平和で一杯で、これが天国です。こんな天国があなたがたにあるのが分かりませんか。」

 その人は答えた、「天国のことは聞いていました。けれどもそれは遠い遠いところです。そこまで行くには何度も生れ返らなければなりません。」

 イエス、「わが兄弟よ、あなたの考えは誤っています。あなたの天国は遠くない。これは或る限られた場所でもなく、これから行くべき国でもない。心
の持ちようです。神は決して人間のために天国を造らない。決して地獄を造らなかった。これはわれわれがそれを創造したので、自分たちが勝手に造るのです。
 さあ、空に天国を求めるのはよしなさい。ただ心の窓を開けなさい。そうすれば光がぱっとさしこむように、天国が来て無限の歓喜で溢れさせてくれます。そうなれば働くことは若労でなくなりましょう。」


 人々はびっくりした。彼らはこの不思議な若い教師の話を聞こうとつめよって来て、その父神のこと、人々が地上に造ることのできる天国のこと、無限の歓喜のことなどについて、もっと話してくれるようにねだった。

 そこでイエスは一つの警えを語った、「ある人が畠を持っていました。土地はかたくやせていました。やすむ間もなく働いて、やっとのことで人々は自分の家族を窮乏から救えるだけのたべものを得ることができました。
 ある日たまたま地下を見透すことの出来る鉱夫が通りかかり、この貧乏人やその不毛な畠を見た。


 彼は疲れきっているその苦労人を呼んで言いました。『兄弟、あんたはこの痩地(やせち)の地面の下には、黄金や宝石がどっさりかくされているのが分かりませんか。あんたは耕作したり種子蒔きをしたり、少しばかりとり入れをしていて、毎日いつも黄金や宝石の鉱山を足下に踏んでいます。この宝は地面にはない。しかし、ただ岩だらけの土を掘りのけ、深く地下に掘り下げさえすれば、何も今のように無駄に土を掘るに及ばない。』

 百姓は信じた。『鉱夫の言うことは本当だ。よし、わたしの畠にかくれている宝物を見つけよう』と言いました。

 それから彼は岩だらけの土を掘りのけて見ると、果して地中深く金鉱を見つけました。」

 それからイエスは言った、
 

「人の子らは苦労して荒野や、燃えるような砂地や岩ばかりの土地を掘っています。これは先祖たちのやったことをやって居って、それ以外のことができると思わない。
 見よ、聖者が来て、かくれた宝のことを告げる。現世の事物の岩ばかりの地下に、誰も数えきれない宝があることを語る。彼は心の中に非常に貴い珠玉が充満し、望む者は戸を開いて、みんなこれをさがすことのできることを教えるのです。」


 すると人は、どうすれば心のなかにある財宝を発見するか、その方法を教えてほしいと言った。そこでイエスはその道を開いた。苦労人たちは人生の他の一面を見て、苦労は歓喜と変わった。


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】
第六部 インドでのイエスの生活と行動

第三十三章 イエス泉のほとりで民衆を教える。幸福に至る道。岩山と隠れた宝の警え。
 

1)イエスは瞑想にふけりながら、水の浴れる泉のかたわらに坐していた。祭日であったので、多数の召使階級の人々がその近くにいた。

2)イエスがその人々を見れば、どの顔にも手にも、きびしい苦労の痕跡が刻まれている。どの顔にも喜びの気配はない。誰ひとりとして苦労のほかのことは何も考えていない様子であった。

3)そこでイエスはそのなかのひとりに尋ねて言った、「どうしてあなたがたはそんなに悲しいのか。生きている幸福はないか。」

4)その人は答えた、「幸福という言葉の意味が分かりません。わたしどもは生きるためにこつこつ働きます。働くばかりで何の望もみありません。働きが済んで仏陀の極楽に行って、身をやすめることができる日をうれしく思って居ります。」

5)イエスはこれら気の毒な苦労人たちに対して気の毒になり、同情で心がかき乱されて言った、

6)「人間は働いて悲しくなるわけはありません。人々は働いている時が一番幸福な筈です。希望と愛が働きのなかにあれば、生活はすべて喜びと平和で一杯で、これが天国です。こんな天国があなたがたにあるのが分かりませんか。」

7)その人は答えた、「天国のことは聞いていました。けれどもそれは遠い遠いところです。そこまで行くには何度も生れ返らなければなりません。」

8)イエス、「わが兄弟よ、あなたの考えは誤っています。あなたの天国は遠くない。これは或る限られた場所でもなく、これから行くべき国でもない。心の持ちようです。

9)神は決して人間のために天国を造らない。決して地獄を造らなかった。これはわれわれがそれを創造したので、自分たちが勝手に造るのです。

10)さあ、空に天国を求めるのはよしなさい。ただ心の窓を開けなさい。そうすれば光がぱっとさしこむように、天国が来て無限の歓喜で溢れさせてくれます。そうなれば働くことは若労でなくなりましょう。」

11)人々はびっくりした。彼らはこの不思議な若い教師の話を聞こうとつめよって来て、

12)その父神のこと、人々が地上に造ることのできる天国のこと、無限の歓喜のことなどについて、もっと話してくれるようにねだった。

13)そこでイエスは一つの警えを語った、「ある人が畠を持っていました。土地はかたくやせていました。

14)やすむ間もなく働いて、やっとのことで人々は自分の家族を窮乏から救えるだけのたべものを得ることができました。

15)ある日たまたま地下を見透すことの出来る鉱夫が通りかかり、この貧乏人やその不毛な畠を見た。

16)彼は疲れきっているその苦労人を呼んで言いました。『兄弟、あんたはこの痩地(やせち)の地面の下には、黄金や宝石がどっさりかくされているのが分かりませんか。

17)あんたは耕作したり種子蒔きをしたり、少しばかりとり入れをしていて、毎日いつも黄金や宝石の鉱山を足下に踏んでいます。

18)この宝は地面にはない。しかし、ただ岩だらけの土を掘りのけ、深く地下に掘り下げさえすれば、何も今のように無駄に土を掘るに及ばない。』

19)百姓は信じた。『鉱夫の言うことは本当だ。よし、わたしの畠にかくれている宝物を見つけよう』と言いました。

20)それから彼は岩だらけの土を掘りのけて見ると、果して地中深く金鉱を見つけました。」21)それからイエスは言った、「人の子らは苦労して荒野や、燃えるような砂地や岩ばかりの土地を掘っています。これは先祖たちのやったことをやって居って、それ以外のことができると思わない。

22)見よ、聖者が来て、かくれた宝のことを告げる。現世の事物の岩ばかりの地下に、誰も数えきれない宝があることを語る。

23)彼は心の中に非常に貴い珠玉が充満し、望む者は戸を開いて、みんなこれをさがすことのできることを教えるのです。」

24)すると人は、どうすれば心のなかにある財宝を発見するか、その方法を教えてほしいと言った。

25)そこでイエスはその道を開いた。苦労人たちは人生の他の一面を見て、苦労は歓喜と変わった。



【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


SECTION VI


VAU

Life and Works of Jesus in India


CHAPTER 33



Jesus teaches the common people at a spring. Tells them how to attain unto happiness.

Relates the parable of the rocky field and the hidden treasure.



IN silent meditation Jesus sat beside a flowing spring. It was a holy day, and many people of the servant caste were near the place.


2) And Jesus saw the hard drawn lines of toil on every brow, in every hand. There was no look of joy in any face. Not one of all the group could think of anything but toil.


3) And Jesus spoke to one and said,

Why are you all so sad? Have you no happiness in life?

4) The man replied,
We scarcely know the meaning of that word. We toil to live, and hope for
nothing else but toil, and bless the day when we can cease our toil and lay us down to rest in Buddha's city of the dead.

5) And Jesus' heart was stirred with pity and with love for these poor toilers, and he said,

6) Toil should not make a person sad; men should be happiest when they toil. When hope and love are back of toil, then all of life is filled with joy and peace, and this is heaven. Do you not know that such a heaven is for you?

7) The man replied,
Of heaven we have heard; but then it is so far away, and we must live so many lives before we can reach that place!


8) And Jesus said,
My brother, man, your thoughts are wrong; your heaven is not far away; and it is not a place of metes and bounds, is not a country to be reached; it is a state of mind.

9) God never made a heaven for man; he never made a hell; we are creators and we make our own.

10) Now, cease to seek for heaven in the sky; just open up the windows of your hearts, and, like a flood of light, a heaven will come and bring a boundless joy; then toil will be no cruel task.

11) The people were amazed, and gathered close to hear this strange young master speak,

12) Imploring him to tell them more about the Father-God; about the heaven that men can make on earth; about the boundless joy.

13) And Jesus spoke a parable; he said,
A certain man possessed a field; the soil was hard and poor.

14) By constant toil he scarcely could provide enough of food to keep his
family from want.

15) One day a miner who could see beneath the soil, in passing on his way, saw this poor man and his unfruitful field.

16) He called the weary toiler and he said, My brother, know you not that just below the surface of your barren field rich treasures lie concealed?

17) You plough and sow and reap in scanty way, and day by day you tread upon a mine of gold and precious stones.

18) This wealth lies not upon the surface of the ground; but if you will dig
away the rocky soil, and delve down deep into the earth, you need no longer till the soil for naught.

19) The man believed. The miner surely knows; he said, and I will find the treasures hidden in my field.

20) And then he dug away the rocky soil, and deep down in the earth he found a mine of gold.

21) And Jesus said,
The sons of men are toiling hard on desert plains, and burning sands and rocky soils; are doing what there fathers did, not dreaming they can do aught else.

22) Behold, a master comes, and tells them of a hidden wealth; that
underneath the rocky soil of carnal things are treasures that no man can count;

23) That in the heart the richest gems abound; that he who wills may open the door and find them all.


24) And then the people said,
Make known to us the way that we may find the wealth that lays within the heart.

25) And Jesus opened up the way; the toilers saw another side of life,
and toil became a joy.

【続く】
タグ:物語
posted by tsumuzikaze at 12:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by モンクレール ジャケット at 2013年08月09日 10:39
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